2021年2月21日日曜日

タブレットを使って学びを深めていくために

  GIGAスクール構想という言葉を耳にされている方も多いと思います。来年度、第七小学校でも、一人一台のタブレットが整備されます。先週は連日業者の方々が放課後学校に入り、回線工事をして、タブレットを各教室の充電保管庫に格納するという作業に追われていました。

 本校はパイロット校ということで、他の14校校に先駆けて工事が進んでいます。ハード面は着々と準備が進められているところです。

 タブレットを文房具の一つとして使いこなせるようにするために

 教職員はこのタブレットを一人一台子供たちが持った時、どうやって学びを深めていくか、今いろいろなことを試行錯誤して開発しています。教職員が行き詰まったり、悩んだりしているとき、明るい光を照らしてくれるのは、なぜかいつも七小の子供たちです。びっくりするくらいの吸収力と、瞬発力で、新しいことを取り入れ、可能性を広げてくれています。

試行その1 6年生 総合的な学習の時間

「ミーティングアプリを使って
離れた仲間と話し合ってみよう」


司会を担当する二人以外は、校内の各教室に分かれて
スタンバイし、ミーティングアプリにログインします。
話合いのテーマは「同じ二中に進学する第一小学校の
仲間と、オンラインで交流する内容を決めよう」です。
オンラインで交流する際の課題等も,やってみると
いろいろと気付くことがありました。
一小の仲間たちと交流するのが、とてもたのしみに
なってきました。


6年生の学習のあとには講師の聖栄大学教授
有村久春先生が指導講評してくださいました。
講演の演題は
「汎用的能力を育成する話合い活動の創造」
今の子供たちが生きる2030年代の社会では
社会的変化に対峙する
「自己変革力」が必要となります
〇自分の価値の認識
〇相手の価値の尊重
〇多様な人々との協働
これらの力を育てるために社会に開かれた教育課程を
学校は作っていかなくてはいけないということになります。
教師は子供たちの「学びの地図作り」をサポートする
専門性が必須条件になってきます。
学びの地図作りに必要な文房具の一つが
タブレットということになります。


試行その2 5年生 算数

「プログラミングを使て正多角形をかこう」



算数の既習事項を使ってプログラムをつくり
その指示に従って多角形をかくという学習です。
プログラムがうまういかないと、「なぜだろう」
と必死で考えます。そして課題をクリアーすると、
見事に美しい多角形をかくことができます。
担任は、この教材を通して子供たちに
どんな力を付けさせたいのか
そしてプログラミングの強みは何なのか
試行錯誤の教材開発が続きます。

試行 4年生 社会
「バーチャル八丈島見学」


4年生の社会では、島の生活を学ぶ学習があります。
行ったことのない場所や、見たことのない自然等を
子供たちがいかに意欲をもって、主体的に
学習するかがこれまでも課題でした。
今回はミーティングアプリを使って、オンラインで
八丈島と繋がることができました。
二クラスの子供たちはそれぞれのクラスで
もう一つのクラスの様子と、八丈島の様子との
両方の映っている画面を見ながら
沢山の質問を直接することができました。
次の時間は、八丈島の生活の様子を見たり、
島の小学校の児童と交流したりといった
内容で学習を進めます。

ミーティングアプリを使ってこれからも学びの可能性大きく広げていきたいと思います