2021年3月28日日曜日

6年生92名が、元気に巣立ちました

3月24日 
6年生92名が元気に巣立ちました
 

学校長式辞

 皆さんの卒業をお祝いして校庭の桜の花が満開です。

 只今皆さん一人一人に卒業証書をお渡しいたしました。皆さんの瞳の奥にあるそれぞれの決意を確かに受け取りました。改めまして、皆さんご卒業おめでとうございます。

 今日は初めに一人の1年生の話をします。コロナ禍で不安でいっぱいな気持ちで入学した一年生。その子は毎朝泣いていました。泣きながら、ランドセルを置いて走り出してしまうこともありました。その子があるときを境に「学校が楽しい。」というようになりました。そのきっかけは、六年生との交流でした。感染症対策のため、他学年との交流は止めていたのですが、六年生は何かできることはないかと、いろいろと工夫して、一年生の不安を受け止めてくれました。この交流をきっかけにその子は学校が楽しいと思えるようになったのです。

こうして、一年生のみならず全校児童が、そして全教職員が、六年生のピンチをチャンスに代えるエネルギ―から元気をもらいました。私はそんな皆さんと出会えたことに感謝し、この出会いを、誇りに思っています。

 次に、ミヒャエルエンデ作「モモ」という作品について話します。一節を紹介します。「モモに話を聞いてもらっていると、どうしてよいかわからずに思い迷っていた人は、急に自分の意志がはっきりしてきます。引っ込み思案の人は急に眼の前が開け勇気が出てきます。不幸な人、悩みのある人には、希望と明るさが湧いてきます。俺の人生は失敗で、何の意味もないケチな人生で、壊れたツボと同じ。別のツボが俺の場所をふさぐだけと考えていた人がいたとします。この人がモモのところに出かけて行ってその考えを打ち明けたとします。するとしゃべっているうちに、不思議なことに自分は間違っていたことが分かってくるのです。俺は俺なんだ。世界中の人間の中で、俺という人間は、一人しかいない。だから俺は俺なりにこの世の中で大切な存在なんだ。こういう風にモモは人の話が聞けたのです。」 

 さて、これからの皆さんの未来は、順風満帆とはいかないこともあると思います。「努力しなさい」と大人は言いますが、努力を積み重ねたとしても、必ずしも自分が期待したような結果がすぐに手に入らないこともあるものです。悩んだ時,行き詰った時はどうぞ、そばにいるモモを探してください。きっと皆さんの身近には、皆さんの話に耳を傾けてくれるあなたにとっての「モモ」がいるはずです。そしてやがては、自分自身が誰かの「モモ」になってあげてください。誰かのために自分の時間を使って人の話に耳を傾け、人の気持ちを想像したり寄り添ったりできるモモがどんどん増えていったら、いいと思っています。そうすればきっとみんなが安心して生活できる世界になることでしょう。紛争や差別や偏見、いじめやハラスメントのない社会になっていくと信じています。

 皆さんはどんな時も繋がっています。みんながみんなの「モモ」になりましょう。このことをわたくしの式辞として皆さんに贈ります。

さて保護者の皆様東日本大震災から十年がたちました。311のあの日、246分まだ小さかったお子さん方を抱えて、大きな不安の中に押しつぶされそうになったことでしょう。あれから十年、「あしたという日がこの子たちにとって幸せな日となるように!」と毎日毎日、祈り続けた日々だったことと思います。「学校に行きたくない」と言って立ち止まってしまった朝もあったかもしれません。そんな朝、お子さんを信じ、学校を信頼してそっと背中を押してくださったことに、心より感謝申し上げます。これからの10年も、そしてまたその次の10年も、この子供たちの未来に幸あれと一緒に応援し続けて参りましょう。

本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。

最後にここにお集まりいただいたすべての皆様のご健康とご多幸をお折りしてわたくしからのお祝いの言葉とさせていただきます。       

令和三年三月二十四日  国分寺市立第七小学校 校長 藤原栄子

3月23日の給食は卒業や進級をお祝いするメニューでした

 コロナ禍にあって、学校とは何かを問い続けた一年間でした。七小の子供たちの前向きのエネルギーと、保護者や地域の皆さんのご協力のおかげで、教職員一同もチームワークよく、工夫を重ねて前進することができました。
 あいさつ・アイデア・高め合い!来年度もこの三つの『あい』を大切に、「あしたも行きたいな!」と思える学校であり続けたいと思います。

2021年3月14日日曜日

「ありがとうの花」がここにも!

 🌸「ありがとうの花」が

ここにも咲きました🌸

 この日は仲良し班のお別れ会でした。コロナ禍にあってできないことはたくさんありましたが、あきらめずにできることを最大限工夫して楽しめるのが七小の子供たちの凄いところです。
 今回は企画から実施まですべて5年生のリーダーが担当しました。数少ない仲良し班活動ではありましたが、5年生が誠実に一生懸命取り組んでいました。こんな姿をまた下の学年がしっかりと見つめていたことも嬉しかったです。

 このお別れ会では、三密対策をとって、ソーシャルディスタンスには、全校児童が気を付けるようにしました。静かに、そして温かい時間を過ごすことができました。



 会のあとに教室に戻る6年生。今受け取ったばかりの手紙に見入っている嬉しそうな表情が心に残っています。

いろいろな制限のある中で、
健気に一生けん命七小を支えた6年生の子供たち。
 ピンチをチャンスに乗り越えることを
後輩達に伝えてくれました。
そんな子供たちに幸あれ!

「卒業おめでとう!」


2021年3月8日月曜日

6年生に贈る!「6年生を送る会」

 

6年生に贈る!「6年生を送る会」

 3月2日1時間目には、6年生を送る会が動画ビデオの配信の形で行われました。各学年とけやき学級からはその学年ならではの、心のこもった言葉や、作品の発表がありました。全校児童はそのビデオを各教室で視聴する形で行われました。
 ビデオでの六年生を送る会は、果たして6年生への気持ちを伝えることができるのだろうかと、初めは迷いがいっぱいでした。歌うことも、大きな声で呼びかけることもできない状態で、どんなメッセージが贈れるのだろうかと、とても不安でした。これまでに誰も経験したことはない取組みでしたので・・・・・・・・。でも何もできなかった昨年度よりはずっと嬉しいことですし、いざビデオに撮ってみると、アイデア満載で、例年とは違う、メッセージの伝え方で、6年生への気持ちを贈ることができました。6年生からも、在校生の思いをしっかりと受け止めた言葉を伝え、七小らしい心のこもった「6年生を送る会」となりました。
 ビデオの一部ですが紹介します。

こんなシーンもありました。

こんなシーンもありました。

こんなもシーンもありました。

こんなシーンもありました。

一年生のクラスの黒板にこんな絵が貼られていました。


 
 この三枚の絵は、1年生が6年生を送る会のために描いた6年生との思い出のシーンです。
6月19日のブログに、同じく一年生の絵を掲載したことを思い出します。あの頃はまだ分散登校のころでした。1年生の絵には、家族ととても楽しそうに遊んでいる絵はたくさんあったのですが、学校でお友達と過ごしている絵は、一枚もありませんでした。
 その後学校が開いて6年生との思い出もたくさんできました。1年生の絵の中に、笑顔いっぱい優しさいっぱいの6年生がたくさん描かれていることが本当にうれしいです。

🎵ありがとうの花が咲くよ

              君の街にもほらいつか                 

ありがとうの花が咲くよ

みんなが笑ってるよ

(作詞・作曲 坂田 修)

六年生を送る会でこれまで全校で歌ってきた歌です。今年の六年生を送る会は、残念ながら歌声を響き合わせることはできませんでしたが、一人一人の心の中で「ありがとうの花」がいっぱい咲いた素敵な時間でした。

 







2021年3月6日土曜日

感性が光る!七小の廊下作品展

感性が光る!

 廊下に展示している二中生の作品の前で足を止めて作品に見入っている二人。専科の教室に移動中で、大丈夫なのかなと心配になって声をかけると、「とっても上手!」と会話が盛り上がりました。毎年今頃、隣の第二中学校と、作品交流をしています。
 コロナ禍で、二中との交流はいつものようにはできませんでしたが、こうやって作品が行き来するだけで、中学生の力強さや、芯のある作品への向き合い方など、学ぶことはいっぱいです。仲間の光る感性を、じっと見つめることができる七小の子供たちの感性も、またとっても素敵だと思っています。

5年生の「あんなかお こんなかお」

 これまた思わず足を止めて見入ってしまいました。よくよく見ると、これはモップ?これはたわし?これは赤白ぼうし?
5年生は身の回りの物を使ってあんな顔、こんな顔を作って、自分たちでデジカメにおさめました。その下には作品紹介が載っています。全員の作品をお見せできないのが残念です。子供たちののびのびとした自由な発想と、ちょっとお年頃のシャイな感覚が漂う「お顔たち」がたまらなく愛おしいです。

私の名は,「マグネ 教(きょう)」
好きな教科は体育
年齢は71歳
赤白帽子 昔父から受け継がれ、
受け継ぐ人がいないから
いつも探している
目は、生まれたてのマグネット

私の名は 「洗濯番長 せんたさん」
年齢69歳
住んでいるところ 洗田区・洗田町
好きなこと 掃除と洗濯
私はね洗濯掃除お任せよ。洗濯大好きな
69歳のおばあちゃん
69歳だけど洗濯は
いつになってもやめられない

私の名は 「あき缶ふた男」
年齢16歳
元気がよくて、体育と数学が好きな
高校2年生
元気がよくて友達16人!!
昔好きな男の子
みんなと遊ぶのが何よりの楽しみ!
好きな食べ物はもちろん
缶詰・缶ジュース

私の名は「けい子」
赤い肌がチャームポイント!
全然もてないけい子です。
彼氏募集中!
けれど最近は肌がしわしわ
自慢のお鼻だけがつるつるです。

けやき学級「世界にひとつだけの花束」




けやき学級の子供たちの作品は1階の昇降口のところに飾られえています。そのエネルギーや、一人一人の輝くような 個性が、いつも昇降口を明るく照らしてくれています。今回も世界に一つだけの花束」のおかげで、一気に七小全体が春めいてきた感じです。

ナンバーワンでなくてもいい

もともと特別なオンリーワン

SMAP「世界に一つだけの花」より