分散登校が始まって2週間
少しずつ、少しずつ
学校生活のことを思い出しながら、
子供たちはみんなで学び合い、高めあう教室を
取り戻そうとしています。
長い長いトンネルの中にいた子供たちです。
出口のない不安や、目に見えないウイルスへの不安
友達との会話のない毎日等々
そんなに簡単には立ち直れないくらいストレスを
抱えてしまっているお子さんも
たくさんいます。
そんな子供たちの痛みに寄り添いながらも
一歩一歩前進できるように
今、必死で子供たちと向き合っています。
これまでは、ご家庭で沢山工夫をして、この緊急時を
過ごしていただきました。
学校からの課題にも、ずいぶん無理をお願いして
取組んでいただきました。
ここからは、私たちがしっかりと子供たちを
支えていかなければと思っています。
工夫その1 学校生活のリズムが戻るまでは一日の流れ等を可視化して、子供たちの見通しがもてるようにします。
分散登校は在校時間が短い分子供たちの気持ちも
だいぶ楽なのですが、登下校の不規則さは
やはり相当負担になっていると思います。
いつもと違う授業の流れに戸惑わないよう、
できるだけ、一日の流れで各担任が
学年に合わせて可視化するよう工夫をしています。
工夫その2 できるだけ学校でしかできない体験的な学習を入れて、子供たちの学ぶ意欲を引き出します。算数など、操作活動をいっぱい取り入れたいところですが、それにはたっぷりの時間を保障してあげなければなりません。この状況下でなかなかたっぷりとまではいかないところが、各担任の悩みです。
工夫その3 おいしい給食をみんなで楽しくいただきます。
とはいっても、給食がちょっと苦手なお子さんもいます。そんなお子さんでも、無理なく給食を楽しんでもらえるよう、栄養士をはじめ給食室一同、心を込めて給食を作ります。
「今日の焼きおにぎりがおいしかった!」とわざわざ栄養士のところまで言いに来てくれた子がいました。いつもこんな感じで、子供たちに励まされて私たちは元気をもらっています。
前を向いて、おしゃべりなしでいただく給食です。友達との距離は広げていますが、心の距離はぐっと近づけながら、今日もおいしくいただきました。机の上を拭き、アルコール消毒している間、子供たちは椅子に座ってしっかり待っています。拭いてもらった教職員に「ありがとうございます。」と自然に言葉が出てくる七小の子供たち、本当に素敵だと思っています。
工夫その4 コロナウイルス感染症のことをきちんと学び、感染防止に主体的に取り組みます。
活動のあとは手を洗う習慣が前からありましたが、今は、活動の前にも手を洗っています。道具や用具などを共有したり、教室のいろいろなところに触れたする場合の他者へのマナーとして、手を洗っています。なんで手を洗うのか、しっかり学んで取り組むようにしています。
1 コロナウイルスのことを知る。
2 感染拡大防止の行動に主体的に取り組む
3人との距離を取り、心の距離を縮める。
これが子供たちに伝えた三つの提案です。
難しいことだけれど、七小の子供たちは、一生懸命
感染症拡大防止に取り組んでいます。
いろいろな規制なく、のびのびと子供たちが毎日を
過ごせるように、私たち大人も頑張らなくてはと思います。
どうぞ皆様もくれぐれもご自愛くださいませ。