6年生 日光移動教室の中止について
学校は、教科等の学習をするところです。しかし学校行事もまた同じくらい、子供たちの健やかな成長のためには大切なものだと考えています。
このコロナウイルス感染症の猛威はたくさんの子供たちがむき合って、手を取り合って笑いあって、涙を流し合って育っていくチャンスを、ことごとく遠ざけています。
とても残念なことですが、6年生の子供たちの健康と安全を最優先して今回は6年生の移動教室の中止を決定いたしました。
日光の現地の皆さんも、旅行会社やバス会社の方々も、そして実地踏査に行った各校の教員たちも教育委員会をはじめ、関係各諸機関の皆さんも、6年生を何とか日光に行かせたいと、ぎりぎりまで感染症リスクに対応する工夫を検討してくださいました。そして決定までの長い時間、子供たちの心の揺れに寄り添い支えてくださっていた保護者の皆さんのご尽力に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
3日に6年生の児童にはこのことを担任から伝えました。がっくりと肩を落としたり、涙を流している子、やはりそうか・・と考え込んでいる子もいたと報告を受けています。
クラスの子供たちの思いが痛いほど分かる担任は、この子供達が「七小の卒業生でよかった」と思ってくれるよう、ここから子供たちとまた切り替えて頑張っていかなくてはと、放課後に話し合っていました。以下は国分寺市教育長と学校長との連名で配布させていただいた6年生の保護者の皆さんへのお知らせです。
第6学年 保護者の皆様
令和2年度国分寺市立小学校移動教室の中止について
国分寺市教育委員会
教育長 古屋 真宏
国分寺市立第七小学校
校 長 藤原 栄子
日頃より本校の教育活動にご理解,ご協力いただくとともに,感染症対策にご尽力いただきありがとうございます。
さて,令和2年度における国分寺市立小学校の移動教室について,この間,市教育委員会及び小学校校長会では,新型コロナウイルス感染症の感染状況や宿泊地の実地踏査の内容等を踏まえて,実施の可否の検討を重ねてまいりました。
その結果,長時間のバス移動や限られた宿泊施設の中では三密の回避が困難であること,また,現地での児童の発熱があった場合等の,緊急事態への対応に十分な搬送及び医療体制が確保できない恐れがあること等の課題が明確になってきました。
このような状況を踏まえ,市教育委員会と小学校校長会の協議の上,今年度の国分寺市立小学校の移動教室については,中止という判断をいたしました。
今後,さらに時期を延期することは宿泊施設の確保が困難という経緯もあり,大変残念な結果となりましたが,児童の健康・安全を第一に決定いたしましたので,ご了承くださいますようお願いいたします。
児童には,本決定に至たる経緯を丁寧に説明してまいります。また,学校として,卒業までの日々の中で,児童の心に残る思い出をできる限り持たせられるよう努めてまいりますので,ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
7月3日 6年生家庭科授業の様子です。
洗剤の適量を計り、自分の体育着を手洗いしています。
自立した素敵な人になるために
一生懸命学んでいる子供たちの
学びへの意欲を止めさせないことが
学校の仕事だと思っています。
乾いた洗濯物をきれいに畳んで
大切に持って廊下を歩いている
誇らしげな6年生の顔が
とってもかわいかったです。