2019年2月23日土曜日

6年生 地域参画型授業「私たちが開く国分寺の未来」より

6年生「私たちが開く国分寺の未来」

主権者教育の一環として、全4回の授業を行いました。

 
「どうしたら国分寺がよくなるか」というテーマから、自分たちが社会に参画していくことについて考えてきました。主権者となることへの自覚と責任を体験することをねらいとして、たくさんの方々にご尽力いただいて授業を創ることができました。

第1時 「観客からプレイヤーに!」(12月20日)

 

星野信夫前国分寺市長さんをお招きし、社会に参画することの大切さを学びました。
ご自身の経験から、小中学生でもできることを具体的に教えていただきました。
「観客からプレイヤーに!」というお話が、子供たちの心に響きました。
 
 
 

第2時 「どうしたら国分寺がもっとよくなるか」(1月18日)

 
冬休みを使って、ご家族のみなさん等に取材してきたことをもとに、
国分寺のことをグループで討議しました。
持ち寄った課題を模造紙にまとめ、その具体的な解決策を
子供たちなりに考えてみました。
 


この授業の企画から関わってくださった
青年会議所の藤原栄作さんが中心になって、子供たちの意見を
具体的な政策になるように整理してくださいました。

 
 


駐輪所の問題
繁華街の治安の問題
歴史や自然を守ること
地場野菜の普及の問題
まちの明るさ
公園や環境の問題  等々
子供たちの課題意識は
多岐にわたりました。
 
 
「観客からプレーヤーへ」と、課題提示してくださった星野信夫前国分寺市長さんもご多用の中を、子供たちの授業の応援に駆け付けてくださり、ご講評くださいました。


 
 
 

 

第3時 「マニフェストをつくり、候補者を決めよう!」(1月23日)


 グループの意見をもとに具体策に対して見えてきた課題を再検討し、
マニフェストとして掲げるためにさらに踏み込んで、
具体的な解決方法をまとめました。
 


そして最後に、各クラスから、これらの政策を掲げて市長として
七小選挙に立候補する人を募りました。
 

第4時 「模擬選挙で市長を決め、提言書をまとめよう!」(2月19日)

青年会議所の藤原栄作さんを講師にお迎えし、選挙管理委員の方々や、青年会議所の皆さんにもお手伝いいただいて、いよいよ模擬選挙を行いました。
 

先ず体育館にて立候補者の公開討論会を行いました。


次はいよいよ模擬選挙です。
選挙の記載台や選挙箱,選挙用紙等はすべて
選挙管理委員会から藤原さんがお借りしてくださった本物です。
そして選挙の立会人として名乗りを上げ、
星野前市長さんが見守ってくださいました。
 
何もかもが本物。
被選挙者はもちろんのこと、選挙者の子供たちの顔にも、
緊張感が走りました。 



 
 
即日開票され、当選した候補者に、当選証書が受け渡されました。もちろん当選証書も、本当の選挙の際に使われるものと同じ様式で、藤原さんが作ってくださいました。
当選証書は、当選が確実になった時点で、夜中にでもご自宅に届けられるものだそうです。


今回模擬選挙で選ばれた児童のマニフェストは、
「国分寺の今ある特産品を有名にしたり、新しい特産品を作ったりして、国分寺がもっと活気付くようにする。そのために、インスタ映えするような写真でホームページに載せたり、クラウドファンディングによってお金を集めたりする。」という内容でした。





選ばれた児童は、国分寺の大好きなところや、他の候補者の意見等も加味して、自分のマニフェストをこれから提言書にまとめます。3月4日の朝会で、この提言書を実際に井澤邦夫国分寺市長さんにお渡しし、ご講評をいただく予定です。
 

 初めからこの地域参画型授業の企画にご賛同いただき、全面的にご指導、ご助言いただいた、星野前市長さんや、子供たちの頑張りを応援に駆け付けてくださった古屋真宏教育長先生が、授業の最後に講評してくださいました。
 「観客からプレーヤーへ」の言葉に導かれてここまで学びを深められたことを両先生方からたくさん褒めていただきました。
合わせて真剣に友達の意見に耳を傾ける姿や、主体的に行動する姿勢も誉めていただきました。
 この授業を企画してくださった
CS会長の増田さん、主権者教育を牽引してくださっている青年会議所の藤原さん。初めからこの授業を支えてくださった星野前市長さん。
応援してくださった古屋教育長先生や青年会議所の皆さん、選挙管理員会の皆さん。そして子供たちの元気を毎日支えてくださっている保護者の皆様。本当にありがとうございました。
 
 子供たちの感想です。
 
○話し合ってみるとたくさんの問題があるんだなあと思いました。それを含めて頑張る星野さんなどはすごいなあと思いました。18歳になったら選挙に行こうと思いました。・・・
○はじめは国分寺をよくするなんて簡単だと思っていました。けれど、お金や土地がなかったり、誰かの今の生活が損なわれたりすることをきちんと考えないといけないことも分かりました。・・・