2020年11月29日日曜日

ピンチを学びのチャンスに!4年生「百人一首の取組み」

 4年生地域参画型授業 ー百人一首の取組みからー

 総合的な学習の時間に10月から取り組んできた「百人一首」の学習です。はじめたころは、百人一首を初めて知った子もたくさんいました。今年度は感染症拡大の防止を考慮して、一対一の対戦をしながら、それぞれの子供たちのやり方で歌を覚えていきました。

 対戦するということは、相手の努力に敬意をもつということ。だから、礼に始まり礼に終わることも学びました。「相手がいるから対戦ができルールを守り、勝敗を受け入れることが、対戦を楽しめることにつながること」も、日々体験的にじっくりと学んだ4年生です。

10月末の教室での練習風景より
 この間の子供たちの前向きな取組みの様子は、素晴らしいものがありました。多分ご家庭での励ましや応援もたくさんいただいているのだろうと伝わってきました。練習のある日は、自分たちの対戦の様子を見てほしいと、子供たちが校長室に呼びに来てくれることも度々でした。

 いよいよ11月25日、学芸大学の百人一首サークルの学生さん2名を講師としてお迎えして「紅白歌合戦」の時を迎えました。講師の先生方は、大きな大会で活躍していらっしゃる名人級の方々で、毎年CS会長のご紹介で来校してくださっています。

①まず初めに講師の先生方から、公式な大会での百人一首の考え方やルールをお話しいただきました。

②次に、クラスの代表の子供たちと講師の先生による対戦を行いました。クラスの代表の子供たちとの対戦を、祈るようにそして誇らしげに見守る各クラスの子供たちの様子から、これまで取り組んできた時間が子供たちを確実に成長させたことを証明してくれました。





③ここでいよいよ「紅白歌合戦」4の1と4の2が、総合点で勝敗を決めることになっていました。
 結果発表がありました。なんと「15対15 3引き分け」の見事な結果となりました。最近4回の練習対戦では勝ちのクラスが偏っていたそうなのですが、追い上げたクラスの猛撃も素晴らしかったのだと思います。また、ずっと勝ち続けていた方のクラスは、追われる立場から解放されて、少しほっとした様子だったと担任から報告を受けました。まさしく「あっぱれ!」
 全力でいろいろなことに向き合うことができる4年生の子供たちを、心から誇らしく思います。きっとこの後グレードアップした子供たちは、また次の目標を見つけて努力を続けることができると思います。
 
 この活動を支えてくださったCS協議会会長さん、学芸大学サークルの講師の先生方、文香の学びを準備してくださった講師の先生、子供たちの学ぶ意欲や、心の揺れをある時は支え、ある時は励ましてくださった保護者の皆さん、本当にありがとうございました。