2020年12月19日土曜日

帰ってきた「お話給食」

 約10か月ぶりに七小の大切な時間が帰ってきました。

それは「お話給食」を楽しむ時間です。

 お話給食の日はお話に出てくるおいしいものが、給食のメニューの一部に登場します。学校司書の読み聞かせを聞いて、既にこのお話のことは知っているクラスもあります。給食中の後半の時間を使って図書委員会から、この本の読み聞かせ動画が配信されます。図書室と給食室、図書委員会の児童との七小スペシャル トリプルコラボレーション企画です。

今回のお話は「きこりとおおかみ」(山口智子 文   堀内誠一 絵)

 おなかを空かせたおおかみが森を散歩していると、おいしい「すかんぽのスープ」(日本でいうとスイバという植物のことです。)の匂いがして、きこりの家にやってきます。

 スープづくりのために火を起こしているとき、濡れている薪があってきこりとおかみさんのおうちが煙だらけになってしまいました。おかみさんがドアを開けたところを見計らって、おおかみがきこりの家に・・・・

 でも、おおかみは考え込んでしまいます。きこりと、おかみさんとすかんぽのおいしそうなスープと、どれを先に食べようか・・・・・

 考えているうちにおおかみは、きこりとおかみさんとに、ある方法で追い払われてしまいます。どうやって追い払われたかは、お子さんたちに聞いてみてください。

 

 その次の年、追い払われたおおかみは、たくさんの仲間を連れて、またすかんぽのスープのきこりとおかみさんの家に行きます。今度こそきこりは大ピンチです。でもやっぱりアツアツのすかんぽのスープが、きこりとおかみさんの命を救います。どんな方法でおおかみを退治したのかは、これまたお子さんに聞いてみてください。

 一度ならず二度も木こりとおかみさんの命を救ったすかんぽのスープは、きっと七小の子供たちをコロナからも守り、元気付けてくれるはずです。そんな願いが、この企画には込められています。
 こうして、今日のお話給食のメインディッシュは(すかんぽのスープ)となりました。

 下の写真がすかんぽとやばれている植物です。日本ではスイバとも呼ばれ、水田のあぜ道などによく生えている植物です。茎をかじると酸っぱい味がするので「スイバ」と呼ばれているそうです。今度どこかで見かけたら、少しかじってみようと楽しみにしています。
 ただし、今日のスープにはスイバの代わりにホウレンソウが入っていました。これは本校栄養士の魔法のアレンジです。霜が降りて甘さを増したホウレンソウが,たっぷり入ったアツアツのスープをおいしくいただきました。

  10か月の眠りから覚めた七小の「お話給食」

 「お話給食」は、企画する人、作る人、読む人、聞く人、食べる人、見守る人、みんなが温かい気持ちになって、みんなが元気をいただける、最高の七小の宝物だと思っています。コロナ禍の前は当たり前のようにあった、この温かい時間をみんなで共有できたことが、こんなに素敵で、幸せなことなのだということを改めて感じさせてもらいました。
 また1月も楽しい企画があるようです。全校みんなで楽しみにしています。