体育館から歯切れのよい
和太鼓のリズムが響いています。
昨年度から武州太鼓を研究していらっしゃる地域の講師の先生をお招きして、和太鼓に取り組んできました。講師の先生は、お仕事の合間の昼休みを利用して、ご自分の車に和太鼓を数張積んで、来校してくださいます。
はじめは大きな太鼓の音にびっくりして近づけなかったり、太いバチを持て余して上手く叩けなかったりした子供たちでした。
何気なく叩いているように見えるかもしれません。でも講師の先生の叩いている締め太鼓のリズムと、子供たちが叩いている和太鼓のリズムは掛け合いになっています。そして何より、友達とのこの間隔です。コロナ禍にあって、常に友達との距離をとることに心がけて練習を重ねています。
広い空間でこうやって一人でしっかりと立ち、リズムを刻むこの瞬間は、子供たちの大きな自信や、自立につながります。心細い気持ちや、ドキドキする気持ちとしっかりと向き合い、太鼓に集中している子供たちの気迫は、そばにいる大人の心を揺さぶるものがあります。どんどん難易度を増す技が、小さい学年の子供たちの新たな目標にもなっています。
新学期になったら、全校児童を対象に発表会を企画しています。全校一緒には発表できないので、動画等も織り交ぜて、けやき学級の子供たちのこの気迫を全校児童に感じてもらう方法を今、模索中です。