2018年11月9日金曜日

ふれあい月間の取組から

11月は今年度二回目のふれあい月間です。

七小のふれあい月間の取組を紹介します。
 
 
 ふれあい月間とは、校内のいつも眺めてる景色を、子供たちの目線から感度の高いアンテナを張って見なおしてみようという 取組です。「子供たちの学校生活が充実したものになってるか。」「傷付きつらい思いをしている子供はいないか。「」いじめ等への早期発見、・早期対応・未然防止の取組は適切に機能しているか。」等いくつかの視点をもって振り返りを行っています。
 

ふれあい月間取組その1  全校朝会での学校長の話

 
 11月5日(月曜日)の全校朝会の学校長の話では初めに「バカ!」という言葉について考えてみようと提案しました。「バカ!」と言われてうれしい気持ちになる子は一人もいないけれど、「バカ!」
と言った方は、ちょっとしたからかいや、ふざけの中での言葉であって、相手の子の心の痛みや悲しい気持ちは考えたことはない。
 でもこの「バカ!」が取り返しのつかないいじめの始まりになることもある。大人にそれはいけない言葉だからやめようといわれれば、本校の子供たちはみんな素直に改めることができる。
 それならば、自分たちから発信して、人のいやなことをしたり言ったりしないようにしたりもできるのでは?」と投げかけてみました。


 次に本校の代表委員会の委員長と副委員長に舞台に上がってもらいました。
 
①6年生の委員長からは、3日(土曜日)に参加したいじめ防止フォーラムでの他校の取組の例を紹介してもらいました。
②5年生の副委員長からは、今後の七小児童会が、取組んでいく予定のことを紹介してもらいました。「いじめはみんなが違いを認めないことから起こるのでは?」という副委員長からの指摘もあり、人との違いを認め合う取組を、児童会ではやってみたいと、大変頼もしい提案もありました。今後の代表委員会で話し合われることと思います。子供たちの前向きな気持ちと、柔らかな発想に驚かされることもいっぱいです。
 

ふれあい月間取組その2  特別な教科 道徳で「相互理解、寛容」を取り上げる

 
 各学年に合った題材を選んで、各学年で「相互理解、寛容」「思いやり、友情」等をテーマに授業をしています。
 
 
2年生「おれたものさし」
 間違ったことをしている友達を見つけて「ぼく」は胸がドキッとします。正しいことを言うかどうか「ぼく」は葛藤します。そんなときのぼくの気持ちを隣の友達と対話してみました。みんなやっぱりいろいろなことに迷っていているみたいです。
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 最後に担任から武者小路実篤さんの「いいと思ったことはどんな小さなことでもするがよい」という言葉のプレゼントがありました。
「そうだな!」「こんどはできるかな?」温かい空気が教室一杯になりました。
 
 
けやき学級「二わのことり」
 
 華やかな音楽会と、山はずれの友達の誕生会。どちらにいけばいいのか迷う小鳥。いったんは音楽会に行ったものの、遠くの友達のことが気になってしまいます。どうしよう・・・・・
 
 子供たちは実際に迷う小鳥の役割を演じながら、登場人物を通して自分の気持ちを話します。だから評論家ではなく、自分自身の気持ちの葛藤と向き合うことになります。
 
 
 
 道徳的な価値を理解させるということは、絶対的なものとして押し付けたり、観念的に理解させたりすることではないと考えています。こうやって授業の中で道徳的な価値に触れたことで、今後問題場面に出会ったとき、よりよく生きるための自分探しの切り口にできたらと思います。
 
 道徳科では、いろいろな視点をもって見たり考えたり、相手のことを思ったりしながら、よりよく生きるってどんなことなのか、みんなで考え合う時間にできたらと思います。